"愛する"とはなにか。
「愛することは信じること」
だがこれを鵜呑みにすると、愛とは盲目的な愛以外は何もないことになってしまう。
信じるということは、まずは疑ってみてやっと得られるもの。
だから、疑うことは愛の芽であり、より真剣に考えるからこそ疑う。
もちろん盲目的な愛も愛。
けれどそこには根拠がない。なぜ愛するのか、なぜ信じるのか、やっている本人が分かっていない。
これはかなり脆弱な愛。脆くも崩れ去ってしまう。
幼い頃のあたしが、「また捨てられるんじゃないか」と腕を引いてくる。
大丈夫。
臆病で疑い深いあたしは、
きみを信じられようになった。
"好き"が"愛"に変わった瞬間。