Abyss

日々のぼやき。遺書。脳内プレイバック。

今日もきみと息を

あなたと出会うまで、"自分の映像作品を一つ世に放ってから命を絶つ"というのが私の人生の目標だった。

その為にはまず映像制作の基礎を知らなければならない。それよりも前に最低限社会で生き抜く為に、通信制の高校で高卒認定を取った。

 

そう、全ては終活だった。

 

この世界を生き抜いたという証拠が欲しかった。しかし人生はそう上手くはいかない。職場や学校での人間関係に酷く悩まされていた。それを誤魔化せる手段として私は酒を手に取って、夜な夜な新宿をさ迷った。

所謂自暴自棄だ。酒は日々の躁と鬱を行ったり来たりする忙しないあたしを留めてくれた。真夜中の闇の中、ずっと寄り添ってくれた。当時の私はいつ死んだっていいと思っていて、酒を呑んで浮ついた気持ちのまま希死念慮とを抱いていた。

 

 

それらは全て、貴方に出逢ってから変わった。

生活が、世界が、一変した。

私は貴方がいるから、働こうと思った。

お酒も程々にしようと思った。

掃除も洗濯も、前よりももっと好きになった。

 

 

明日も生きようと思えた。

 

 

人に依存して生きるのは嫌いだけど、これは依存なんかじゃないと胸を張って言える。貴方は私の頑張る理由であり、明日を生きる意味。今日も夜遅くまでアルバイトをするのは、あなたとこれから先もいる為。

 

 

自分は昔から振り向いて欲しくて、でも上手く甘えられない。そのくせ人一倍寂しがり屋。不器用だから、愛情表現もろくに出来ない。上手く貴方に思いを伝えられなくてすれ違ってしまうけれど、私にとって初めて将来を見据えることのできた人だから。

 

 

この先もずっと、なんて期待してしまう。

愛しています、本当に。